全建総連として21年ぶりの快挙
全建総連では昨年の11月から、魅力ある建設業の実現を目指して、①建設労働者の雇用改善、能力開発の推進及び向上を図るとともに、高い水準の賃上げに向けた環境整備に努めること、②建築大工をはじめとした若年者等の入職・定着を促進し、建設業の担い手確保・育成を推進すること、③建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及促進を図ること、の3項目で構成する「持続可能な建設業の実現に向けた100万人国会請願署名」を、組織の総力を結集して取り組んでまいりました。
全国の仲間の奮闘により、119万6248筆の署名を集約すると共に、全国会議員の半数以上となる368人の国会議員から賛同署名を得、310人の紹介議員を通じて、衆議院と参議院に請願署名を提出しました。
請願は、衆議院は国土交通委員会、参議院は厚生労働委員会に付託され、参議院は6月21日の本会議において、「建設労働者の雇用改善、担い手確保・育成に関する請願」が、全会一致で採択されました。
全建総連の取り組みにおける国会請願の採択は、2003年の「建設国保組合の育成に関する請願」以来、21年ぶりとなります。
採択された請願は内閣に送付され、内閣は請願を関係省へ送付し、その処理経過が参議院に報告されることになります。
衆議院での取り扱いは、保留となったものの、過去20年間で50万筆を超える請願署名を国土交通委員会に提出したのは、全建総連が唯一であり、改正建設業法等の附帯決議において、請願の趣旨が盛り込まれたことは、請願採択と同等の価値があり、極めて大きな成果です。
100万人国会請願署名・賛同署名の取り組みにご協力をいただきました、全ての皆さんに深く敬意を表し、心から感謝を申し上げますと共に、現場従事者の大幅な賃金・単価引き上げ、処遇改善、担い手確保・育成に向けて、100万人国会請願署名の歴史的成果を力に、担い手3法の改正を好機と捉え、全国の仲間が一丸となって、さらなる取り組みを進めていくことを、ここに表明します。
2024年6月21日
全国建設労働組合総連合
書記長 勝野 圭司