2024.05.10

5.3憲法大集会に参加

「武力で平和はつくれない」とアピール

青空の下、色とりどりのプラカードアクション 

 平和といのちと人権を!5.3憲法集会実行委員会は、日本国憲法の施行から77年となった憲法記念日の5月3日、東京臨海広域防災公園で、「武力で平和はつくれない!とりもどそう憲法いかす政治を第10回2024憲法大集会」を開催し、3万2000人(主催者発表。2023年2万5000人)が参加。全建総連関係では、埼玉土建451人、東京都連417人、千葉土建2人、神奈川県連100人、全建総連本部10人の計4県連・組合980人(2023年は3県連・組合916人)が参加しました。
 主催者挨拶、スピーチ、連帯の挨拶、政党挨拶などを受け、プラカードアクション、デモ行進を行いました。以下、挨拶の抜粋です。(敬称略)

(1)主催者挨拶 小田川 義和さん(総がかり行動実行委員会共同代表)
「安保3文書が閣議決定され、大軍拡が進んでいる。武器輸出を解禁し、日米の軍需産業が共同して武器開発に踏み込もうとしている。今日を起点に憲法を守る運動のうねりを大きくしよう」
(2)スピーチ
①伊藤 真(伊藤塾塾長・弁護士)
「政府に戦争させないとした憲法に私たちは守られてきた。今度は私たちが憲法を守る責任を果たさなければならない。武力で平和はつくれない。まさにこれは現実。憲法の理想に連帯し、憲法を生かす政治を取り戻そう」
②猿田 佐世(新外交イニシアティブ代表・弁護士)
「日本は名実ともに軍事大国になった。旗印にしたのは、『抑止力の強化』だ。抑止力を強めたら他国は攻めてこないという発想だが、本当にそうか。何が大事か。外交で緊張を緩和することが何より必要。」
(3)政党挨拶
①立憲民主党・代表代行 逢坂 誠二(衆)
「『裏金議員』が憲法を議論する正当性があるのか。憲法は国会議員や公務員などを縛る法規であり、縛られる側の人間が法律を犯しているかもしれない中、声高に憲法改正を叫ぶことは異常な姿だ。緊急事態に名を借りて、国会議員の任期延長の議論をやっているが順番は逆だ。災害に強い選挙や参議院の緊急集会の役割を充実させる議論を尽くす必要がある」
②日本共産党・委員長 田村 智子(参)
「戦争をする国づくりを何としても止めたい。集団的自衛権の行使容認や軍事費2倍などは、歴代自民党政権が憲法9条があるからできないと言っていたものばかりだ。いったいどこまで憲法を踏みにじるのか。危険な自公政権の政治を許すわけにはいかない」
③れいわ新撰組・共同代表 櫛淵 万里(衆)
「能登半島地震では、がれきの撤去が進まず『憲法25条』が規定する最低限度の生活が保障されていない。被災地を放置しながら、災害のために憲法を改正し、緊急事態条項を入れるのは茶番だ」
④社民党・党首 福島 瑞穂(参)
「自民党政権は特定秘密保護法や安全保障関連の3文書などで憲法破壊をくり返してきた。法律をやぶる『裏金議員』に憲法を変える資格はなく、憲法改正よりも憲法を生かすべきだ」
(4)市民連合・連帯挨拶 長尾 詩子(市民連合)
「私たちの国を戦争する国にしない。来る解散・総選挙で私たちの声を届ける国会議員を一人でも多く国会へ。市民と野党の架け橋として、憲法の理念の実現を作り上げよう」
(5)行動提起 染 裕之(総がかり行動実行委員会)
「憲法を骨抜きにするような悪政が続いている。こうした悪政を許さず、基本的人権の尊重、戦争放棄の平和主義、国民主権という憲法の理念を守り、世界に広げるべく頑張ろう」