厳しい環境で働く仲間を慰労
災害時の厳しい環境の中で応急仮設木造住宅建設に携わる就労者を激励するため、4月17日に全建総連とJBNが合同で現地激励を実施。全建総連から8県連・組合が参加し、町野(まちの)仮設団地、鳳至(ふげし)小学校仮設団地の2団地を訪れ、代表して中西委員長が就労者を激励しました。
全木協が手掛ける応急仮設木造住宅建設が集中する輪島市周辺の当日の気温は20度超とここ1ヵ月で大きく上昇、被災地域のため十分な環境提供が難しい状況での就労が続いています。
仮設建設開始以降、多数の県連・組合から「就労する仲間を激励したい」との要望を受けて現地激励を実施しました。
参加者はお昼休憩に合わせて町野仮設団地に集合。当日就労している約130人の仲間を前にセレモニーを行い、全木協の大野理事長(JBN会長)は、「被災者が仮設への入居を待っている。就労者の皆さんも長期間家を空けて対応いただき感謝申し上げる。事故やケガがないようにしてほしい」とねぎらいました。
続いて全木協の中西副理事長(全建総連委員長)が挨拶し、「宿泊場所等で大変ご不便をおかけしているが、全国各地より被災地、被災者のために就労いただき感謝申し上げる。木造仮設は木の温もりを感じるもので、これまで建設した仮設の入居者からは大変好評いただいている。仮設としての役割を終えた後は、復興公営住宅として転用される予定で、皆さんの行った仕事は後々にも残っていき、被災者の生活再建になる。頑張ってほしい」と述べました。
その後、全木協の建設統括本部長(JBN副会長)で、今回の応急仮設木造住宅建設の主幹事工務店の一つを務める株式会社エバーフィールドの久原社長から、今回の仮設の仕様について説明。断熱等級は5と高くし、部屋タイプも標準以外に車いす利用者用の設計、初の2階建てや南北反転タイプもあること等の説明がありました。
参加者は各々に所属組合員の労をねぎらい、仮設住宅の内外を見学。「早くこの住宅を被災者に届けてほしい」と感想がありました。
2ヵ所目の鳳至小学校仮設団地でも、各々で視察、激励。輪島市街地の被災状況や鳳至小学校の1階部分が数十センチ沈下している状況を見て、一刻も早い復旧・復興を遂げ、地元の人が安心して暮らせるようにと感想を述べました。
当日は、CCUSの運営を担っている建設業振興基金の長谷川専務理事も同行し、現場でのカードタッチ環境等を視察しました。