8月15日から20日までの豪雨で、京都府福知山市の市街地は広範囲で冠水しました。この間の福知山の降水量は360ミリ。平年の8月1ヵ月間の降水量130・4ミリを大きく上回り、24時間降水量などが、福知山での観測史上初の数値となりました。
市がまとめた豪雨被害状況は、浸水家屋2451戸(床上1155戸、床下1296戸)で、道路や河川の土砂崩れなどが計126ヵ所。農業関係では田畑の冠水680ヘクタール、被害総額は1億131万円にのぼります。福知山商工会議所では、被災した事業所の被害総額は3億円以上に上ると見込んでいます。
京都建労組合員の被害状況は、浸水家屋34戸(床上21戸、床下13戸)、事業所等の浸水31戸、自動車の冠水等23台、被災者は62人、支部事務所も床下浸水しました。昨年の水害は、浸水家屋10戸(床上8戸、床下2戸)、事業所等の浸水15戸、被災者は18人。被災住居、人数でいずれも昨年比3・4倍の被害となりました。
今回の水害に対して、全建総連加盟の京都建労の福知山支部では被害の大きかった地域を中心に、組合員の被災状況を迅速に確認。京都建労本部も現地入りして、8月20~21日の救援ボランティアに取り組むこととなりました。
緊急の呼びかけとなった行動には、北支部、中京支部、左京支部、東山支部、山科支部、伏見支部、醍醐支部、乙訓支部、宇治支部、洛南支部、亀岡支部、綾部支部、奥丹後支部と福知山支部、本部勤務員の計68人の仲間が参加。延べ10軒の組合員宅で、清掃やゴミだし、床めくりなどを実施しました。被災した組合員宅20軒ほどにも、タオルやマスクを持って訪問しました。
今回、大きな被害となったのは、雨量の多さもさることながら、内水処理の排水ポンプの稼働実態が大きな要因といえます。排水ポンプが止まってしまったことが被害を拡大した最大の直接要因で、その背後には市の危機管理計画があり、人災ともいえます。こうした被害を繰り返さないためにも、しっかりとした検証が求められるところです。
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